さぁ、プレゼントを受け取るプレゼントをしよう
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ささやかな、ささやかなプレゼントを、夫と自分の両親にわたした。
そして、喜んで受け取ってもらえたのが、とても嬉しくって、
受け取ること、も又、プレゼントであることが、あらためて心に沁みた。
(てぶくろ)
雪の降る寒い日の、学校からの帰り道。
一緒に駅まで向かう坂の途中で、寒そうに手をさする先生に
自分の手袋を差し出したら、
「あら、大丈夫よ、でもお借りしましょうね。
受け取ること、も又、プレゼント、ですものね。」
と言って、私の手袋をその手にはめてくれた。
私は、「????」と思いながらも、なんだか嬉しく坂を登った。
あれから、20年、
先生は90歳を越えられ、私は今更のようにその言葉を反芻している。
(プレゼントをプレゼント)
誰かに褒められても「えっ、別に~そんなのたいしたことないし~」
何かをあげる、と言われても「えっ、別に~今いらないし~」
と気をまわし過ぎて、遠慮して受け取らない
子ども時代の自分そっくりの娘(8)にも
受け取ることも、プレゼントだということを、
伝えたいな。
そして、みんなで一緒に
この世界から、両手を広げて受け取ろう。
「はい、ありがとう!喜んで!」
朝、散歩に出た道で木洩れ日を受け取りながら、
そんなことを思った。