食育に失敗した話。
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子どもたちは、貝の味噌汁が好き(だった)。
生協の冷凍しじみは、砂抜き済だから、湯を沸かして冷凍のまま入れるだけでOK。
忙しくても、帰宅後すぐに貝の味噌汁を食卓に並べることが出来た。
ある日、
子どもらが味噌汁飲みながら「しじみの生きてるとこ見たことない〜」と言い出した。
!!!
それはマズイ!
鮭が切身で泳いでいるという勘違いを中学の同級生に知られて、
以後「シャケ」と呼ばれ続けていた知人のことが頭をよぎった。
ピューピュー
そこで、かーさん、早速スーパーへ走り、活きしじみを購入。
台所の隅で、ボールの塩水に活しじみを投入したが、しじみ君、ウンともスンとも言わない。
塩加減が適当過ぎたらしい。
ネットで調べて丁度良い塩加減、海水近い3パーセントにして待つ事1時間。
顔をニョキニョキ、元気なしじみがピューピュー水を飛ばし始めたので、子どもらを呼んで皆で観察。
子どもたちも大喜び。
しじみが、あんまり元気にニョキニョキ、ピューピューやるから母も嬉しくなって、
思わず横で「でーんでんむーしむし♪かーたつむりー♪」と振り付きで歌い踊った。腰入れて。
お残し
ひとしきり観察した後、
夕飯にしじみ汁を出した。
さっきの喜びようはどこへやら、
子どもたちは味噌汁に手を付けようともしない。
「なんか、気持ち悪くなっちゃった…」
「ママが、変な歌と踊りやるからいけないんだよぉ、
そもそも、かたつむりじゃねーし」
すんません…。
ちょっと調子に乗り過ぎました…。
食塩水の濃度の計算の苦手だった私が頑張って濃度計算したんだもん、上手くいってつい喜びすぎました…。
しじみは、全て母の腹の中へ。
あゝ、食育の道は険しいのぉ。
てな、訳で1年以上、貝の味噌汁は我が家の食卓にのぼっていない。
まぁ、活きてるのが気持ち悪くて食べられない経験も、ある意味、食育?とポジティブに捉えて…
もうすぐ雛祭り♪
ちょっと奮発して、
はまぐりで、華麗なる貝汁の復活を!
と企む母です。
あ?
いきなり、はまぐり、デカ過ぎ?
懲りろ?
大丈夫、
もう踊ったりしないから!