発達障害だってテストで良い点とる権利があるよ。4月からは「総ルビテスト」を受けたいと頼めばよいのだ〜。
小学生の時、隣の席の男の子は、色々な事が皆と一緒のスピードでは出来なかった。
テストもからっきしだった。
テストの時間が始まると、すぐに鼻くそを掘り出す。時々こちらの机になすりつけるから、油断できなかった。
ある時、算数のテストで、先生が問題文にふりがなを振ってあげたら、
鉛筆を置かずに計算を一生懸命やりだした。ホッとして自分のテストに集中出来たからよく覚えている。
大人になって塾講師をしていた時に、それを思い出して
どうしてもテストに集中できない子の問題にルビをふってあげたことがある。
いつも、最初の一行で心ここにあらず、だったのがじっと考えて鉛筆が動いた。
自分が、親になって子どもに与えた辞書は「総ルビ」にこだわって探した。
辞書引きは、「読み」を練習する場ではなく、言葉の意味を調べる場だからだ。
「読み」でつまづくと言葉の意味など頭に入らないもんね。
テスト
日常的に学校でおこなうテストも、
全てのテストが「漢字の読み」の力を試すテストではない。
「読み」につまづく子どもでも
「読み」という関門をなくしたら
それ以外の力をテストで発揮出来ることがある。
発達障害、教育障害といわれる子の中に「読み」が苦手な子は少なくない。
今日、4月1日に「障害者差別解消法」が施行されるけれど、学校にどんな事を頼めるのかな?と知り合いのママに尋ねられた。
色々あるかもしれないけど、
まずは、ふりがな付きのテスト「総ルビテスト」でテストを受けたい、と先生に頼むっていうのもいいかもね、と答えた。
このニュースを見て、そうそうコレだよ、コレと思っていたから。
学校教材費は、元々保護者負担なのだから学校や先生の負担を増やす事もない。
遠慮せずに、頼める。
学年途中だと先生の準備が大変で、
新学期の始まる前に頼んだ方がいいというのはあるかもしれないけど…。
まさに今だけど。
1年間の自信
子どもにとって、テストが出来た、というのは自信になる。
先生や親にとっても
「読み」の関門を取り払ったら
子どもが本当につまづいている所、
得意な所が見えやすいというメリットがあるはずだ。
「読み」が苦手な子どもが、今年1年テストに苦労しないために、
先生と親ができる簡単なこと。ふりがな付きのテストにしてもらうだけ。
1年間の子どものやる気がかかっているのだ。
さぁ、母ちゃんたち、今すぐ職員室に走れー!(笑)
あ?先生、ご迷惑?
先生だって、子どもの成長みたいでしょ?でしょでしょ?(笑)
追記:配慮をお願いする側も権利のみ主張するのではなく
先生への配慮を忘れないようにありたい。
子どもたちの幸せのために。