子どもも、見えないところで育っているのだ、待て!

私待つわ〜いつまでも待つわ〜♪

小学生の時、近所のスーパーののど自慢で「待つわ」を歌って洗剤とお菓子をもらった私。

本当は、昔も今も、待つのが苦手だ。

昨年の10月に我が家にやってきた青虫くん、2日目にサナギになって以来半年以上、玄関に暮らし、昨日蝶々になった。

冬越えて温かくなってもうんともすんとも言わないし、干からびたのかな…と思いながら毎日横目で見ていた子が!ある日突然。

子どもらは「生きていたんだね〜よかったね〜」と喜び、いつも通り最初に発見した母が一番興奮していた。

我が家にいた半年間、ほとんどサナギだった子は、羽化して羽を乾かすこと数時間であっという間に飛んでいった。

思いの外、飛び去った蝶々にこだわらない子らと対照的に寂しい母。

今日は、雨が降ったけどちゃんと雨宿りできたかな、花の蜜を吸えたかな、と余計な心配をしているのであった…。

見えない

サナギは外から全く見えない。中でどのように変態しているか、詳細は今も謎なのだという。
子らがお腹にいた時、成長してるのか不安でお腹がスケルトンなら良いのに!と思った。

でも、見えないから、いいのかもな、
見えないところだから、育つこともあるのかもな、と今回初めて感じた。

子どもらが見えて、うるさく口出しちゃう日常があるからだ。

今朝も「裸でけん玉するなー!服着ろー!」と100回位叫んじゃったもんね。

なんで、パジャマ脱いで服着る迄に、君だけこんなにも時間がかかるのだ!
パジャマと服の間にかかる深い川〜!

ってな感じでな。

でも、子どもも多分、見えないところでいつか蝶々になるためにゴニョゴニョ育っているのだろうな。

それが外から見えずとも、待とう、と思えた半年越しの羽化。

子どもも、見えないところで育っているのだ、待て!というメッセージを置いて蝶々は飛び去ったようだ。

ま、そうはいっても
服を着ないと、違う意味での完全変態になっちゃうがな、息子!