子どもを理科好きにする必殺技 「ポケモン空想科学読本」 by柳田理科雄

ポケットモンスターの主人公サトシが
「ピカチュウ 10万ボルト!」
と叫び、
ピカチュウが電撃放つ場面。

ポケモンファンでなくとも
知る人は
多いのではないだろうか。

あの10万ボルトってどんな感じ?
人間が10 万ボルトの電圧を受けてしまったら…

200Aの電流が流れ、全身の水分が0.5秒で沸騰..するのだという。。

ま、マジかピカチュウ、
可愛い顔して何てことしてんだ!

と、思わず私まで前のめりになる。

そんな風にポケットモンスターの世界を
科学的に説明してくれる面白本。

ネタ

最近、この本の筆者の書いた
走れメロスを科学した話を
安住アナウンサーが講義し
話題になっていた。

面白かった。

筆者、柳田理科雄さんの
「空想科学読本」シリーズは
理科の先生も掴みに使える面白科学ネタの宝庫だ。

ただ、空想科学読本シリーズは、
昔のアニメや小説を知らない子どもには
ピンと来ない場合もある。

その点、ポケットモンスターを題材にしたこのシリーズは、ポケモン世代の心を掴む必殺技だ。

ピカピカ

空想の世界を科学で読み解く
切り口の鮮やかさは勿論だが、
何よりも筆者自身が
一番楽しんでいることが文章から
伝わってくる所が良い。

その「楽しくって仕方ない」のパワーに
引き寄せられて
子どもたちも科学の世界に
興味をもつのかもしれない。

「楽しくって仕方ないことをやる」
それが、何よりの必殺技で
自分も周りも
メガ進化させる鍵なのかもしれないね。