猛暑も、子どもで涼む。
子連れで夕方のホームに立ち、電車を待つ。
ラッシュに差し掛かる時間。
ホームは額に汗するスーツの人々でごった返している。
もわっとする空気の中、
耳の後ろに汗が流れるのを感じる。
電車の来る方を何度も覗き込む。
暑い、、、。
そこに、ホーム中に響き渡る大きな声。
「マ、マーーーー、ソープってなあにぃーーーー?ソープってなあにぃーーーー?」
見ると、目の前の雑居ビルに看板が。
色っぽいお姉さんの横に大きく『ソープ』と書いてある。
ドヤ顔
片仮名が読めるようになった事が誇らしい娘。
アピールしたい気持ちが、大声となったのだろう。
その瞬間、ホームにさざ波の様に広がった微妙な空気。
汗だくだった私の背中は
先ほどまでの暑さが嘘のように
涼しくなった。
もう何年も前のことだ。
暑いホームで電車を待つ時、
今でも時々思い出すと
体感温度が2°C下がる。
冷却剤
子どもといると、一度ならずある
背筋ヒンヤリ。
「こ、これは瞬間冷却剤ですか」体験。
数年涼める冷却剤をゲットしたと思えば
怒る気も和らぐというものだ。
長い夏休みという戦を戦う同志よ、
怪我につながる背筋ヒヤリ以外の
背筋ヒンヤリは「冷却剤」ゲットだぜ!と
いうことで、熱くならずにいこう。
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