蚕で回顧
娘(8)が学校から持ち帰った蚕の世話と観察を(母が)せっせとおこなっております。
毎日、バリバリと音を立てて大量の桑の葉を食べるので、娘が学校から桑の葉の調達してくる。
母も登校する娘に「桑の葉っぱ、持ってきてよ!」とうるさく言うけれど、小学生色々お忙しいらしく、連日桑の葉を忘れている。
新鮮じゃな桑の葉を仕方なさそうに齧る蚕に、娘の代わりにあやまる。
しかし、
そうこうしているうちに、最後の一匹もとうとう糸を吐き出して、くるくる繭を作って姿が見えなくなってしまった。
で、
「ほらぁあぁあー、可哀そうにお腹すいたって言いながら、でももう繭になる時期だからしょうがない、って繭になっちゃったよぉ!」
と子ども達に叫びながら、叫んだ瞬間に・・・・。
目の前の子ども達も、いつも
「母ちゃん、、、葉っぱ足りないよぉぉぉ、でもまぁ保育園いく時期だから保育園児になっちゃったよぉぉ!」
「母ちゃん、、、、葉っぱ足りないよぉぉ、でも入学式になっちゃたから小学生になっちゃったよぉぉ!」
って言いながら、
栄養なんだか、愛情なんだか、手間なんだか、知恵なんだか・・・・いろいろ足りないよぉぉ、と心と腹をすかせつつ・・・育ちの階段をよじ登ってきたんだななどと思ったわけです。
ちょっと足りなくっても、なんとか成長すんだなー、きっと。
で、まぁ反省もない母の周りで、今日も子ども達は、乾いた葉っぱを食むのでした。