希望とともに仕込む味噌

黒豆味噌の口開けをした。

長女(中1)と共に2月に仕込み、待つこと10ヶ月。

味噌を仕込んだ当時は

救急案件相次ぎ

生死を彷徨う同級生も出る程荒れた

学年崩壊の真っ只中。

大荒れの中

ターゲットを次々変えた壮絶ないじめの

順番が長女に回ってきて

不登校生活だった。

味噌が出来る頃には

平穏な日々を送れますように

と祈りながら仕込んだ。

目の前の学校だけが

あなたの世界じゃないと伝えたくて

面白く生きる大人たちの所を

連れて歩いた。

その内の一つが

味噌を仕込んだkitchenBeeだった。

沢山の人に親子共々助けられ

今は

よき仲間と尊敬できる先生方に恵まれて

充実した生活を送れていることに

感謝しながら

味噌汁を飲んだ。

「今度は、違う種類の味噌を仕込みに行きたいな」

と、のんきな様子の娘を横目で見ながら

飲む味噌汁の味は

なんとも言えない味がした。

八方塞がりの中

待つのが苦手な私に

待つ楽しみをくれた黒豆味噌。

次は未来に何を見て

何の味噌を仕込もうか。