学級崩壊と姿勢とわたし
授業参観の日に全校のクラスを廊下から
ざざーっと見学する事がある。
子どもたちの背中が見える方向から歩いていく。
教室の後ろのドアから覗くと
椅子からずり落ちていたり
極端に姿勢が歪んでいる子がいる。
通り過ぎて前のドアから見ると
だいたい90%の確率でいわゆる問題行動を起こしている子だ。
入学した時に問題のなかった子達が先生に反抗し、同級生とトラブルを起こし、家庭や教室から飛び出すようになっていく過程を何年にもわたって見てきた。
ほとんどの先生が6年以内に転校するので、成長の過程を見続けてはもらえぬのだが、子ども達の6年間の変化は良い変化も良くない変化も大人にとって学ぶところが多い。
私が子どもを観察してしまうのは子ども時分からの癖でもあるけれど。
問題行動を起こすようになる子の共通点の一つは、学年が上がるごとに姿勢が悪くなっていくことだ。
座る姿勢だけではない、立ち姿勢もブレる、極端に背を丸め、ゆらゆら揺れるようになる。とにかく背中が丸くなっていく。
そんな状況を見てきて、
問題行動を起こしているから姿勢が悪いのではなく、姿勢が悪いことが問題行動に繋がっている可能性はないか?
姿勢を直せたら、彼らはイラつかずに問題行動も減るのではないか、と感じるようになった。
学級崩壊の渦中にいた頃、そんな事を考えたりしていた。
調べてみたら、姿勢教育を普及させようとしているストレッチの専門家がいた。
公立中学に1年通して指導した事があり、担任が協力的だったクラスは成績にまで変化があったらしい。
試しにそのストレッチ専門店に通ってみたが、姿勢と精神状態はかなり関係があるという実感があった。ただ、通わないと簡単に戻る。良い習慣を定着させるのは時間がかかる。
昔も今もクラスを上手くまとめる先生がご自身も姿勢良いことが多いの、多分偶然じゃないんだろうね。
姿勢。
子どもを楽にするヒントのある匂いがするよね。
まぁ、とりあえず、わたしは背中に定規でも入れとくかな。
ぴしっ。