子宮筋膜下筋腫の手術と入院ーわたしの場合

自分が入院手術することになった時、全くイメージが湧かなくて、ネットで検索した。

似た症状の人の入院の記録を読んで、個人差がある事を承知でも参考になったので私の場合の記録も置いておこうと思う。

手術の約1ヶ月前から鉄剤と女性ホルモン抑制剤を処方される。

1日目

午前中に入院手続きして、暇。

病棟の看護師さん、手術室の看護師さん、麻酔科医の先生が順番に説明に来て、承諾書にサインをした。

通常は、前日に前処置として子宮を広げるラミナリアを入れる事が多いらしいが、先生の都合で私は当日行うらしく、本当にやる事がない。

「今日入院する必要ないですよねー?」と看護師さんに訊いてしまった。「朝入院だと、忘れて食事して来ちゃう方とかいるので、管理入院です。」とのこと。ふーん。

一日中、仕事やら読書やらSNSして過ごす。

毎日、具合悪くても横になる暇がない生活だったので、横になれる生活を満喫。

2日目

朝、10時半、外来に一人で歩いて行き、子宮を広げる棒みたいなもの(ラミナリア)を入れる。

看護師さんに「風船みたいな?」と訊ねると「増えるワカメちゃん」とのこと。

棒についたわかめみたいなのが徐々に膨らむようになってるんだそうな。

ラミナリアを入れたら気持ち悪くなる人もいるから、ということで帰りは病棟の看護師さんが車椅子でお迎え。

個人差があるらしいが、私は気持ち悪くもお腹痛くもならなかった。

11時看護師さんが点滴を付けに来る。

色々あまり上手じゃない看護師さんだったので、左手に失敗して右手で成功。(失敗されるとかなり痛い。2週間くらいあざが残りますと言われる、、、ヲイ!)

12時頃、呼ばれて、看護師さんと歩いて手術室へ。全身麻酔ということもあり、手術中は家族の待機を求められる。夫は途中から仕事だったので母に来てもらう。手術室に入ると担当の麻酔科医の先生がユーモアたっぷり話しかけてくれた。ユーモアのセンスがある人を無条件に信頼する私は、もうすっかり安心モード。

手術室のベットに寝ると執刀医が「1時間くらいで終わりますよ」と伝えに来る。

点滴での麻酔が流し込まれるヒンヤリを腕に感じていると「次は、お楽しみの麻薬ですよ〜」という陽気な麻酔科医の先生の声と共にマスクから麻酔が流れて来て意識を失った。

13時頃、うっすら目覚めて手術室を出た時は良かったが、病室に着いてからが地獄。

激痛で痛みを訴えても直ぐに処置されず、「まず座薬」と様子見されそうになったので痛みを訴えまくったら「痛み止めをすぐ入れていいと先生から指示が出てるので入れます」と点滴で痛み止めを入れてくれたが効くまでの時間が永遠に感じた。最初から入れてくれ〜。

この事態を恐れて、前日から麻酔切れた直後から痛み止め入れてくれと頼んで、了解を取っていたのに…。痛みじゃ死なないからって、痛みを甘く見てる医療者って、まだ少なくないよね。

手術前に、点滴の針を刺し間違えられて痛がる私を見ていた母が怒りのあまり「あんな下手なの初めて見た」と言ったのを聞かれてしまい意地悪されてるんじゃないだろうかという疑念がわく対応の遅さだった。ほんと手術前に下手に不満なんて言うものじゃない。

永遠に感じた痛みも時間にすれば30分ほどだったのだろう。しかし辛く、長く苦しかった。痛いの嫌い。

15時頃、痛みがおさまってしばらく横になっていると最初の尿を測って、色を知らせて下さいと指示がある。

量を伝えると看護師さんがネームカードを裏返し、濃さの異なる赤い試験管4つ並んだ絵を指して色を知らせるように促される。まさかのネームカード裏の血尿表w

16時ごろ、看護師さんが、歩けるかどうかを確認に来て、廊下を数メートル歩く。

手術着からパジャマに着替え、歩いて母をエレベーターまで見送りに行く。

18時夕飯

普通食を普通に完食。

痛みの再来が怖いので、痛み止めの処方を頼む。

さすがに元気なくて食後は眠る。しかし、夫と子どもからのショートメッセージに何度も起こされる。ねかせてくれ。

21時半消灯

看護師さんが痛み止めを持って来てくれ飲んでから寝る。朝まで痛みもなく爆睡。

3日目

5時半起床

自然に目覚めて、痛みもなし。

疲労感があるので二度寝。

7時

普通食を頂く。パンは残した。毎回、炭水化物ばかり多過ぎる気がするのは気のせい?

10時

先生の回診があるかもしれないという話も会計の概算の連絡があるかもという話も、待てど暮らせど音沙汰なし。

確認すると、土曜日なので会計も次回診察時になった。

帰宅して良いというので、さくっと荷物をまとめてタクシーでひとりで帰宅。

自宅で少々休んでから、息子の学校の保護者会へ出かけた。

部活の保護者会もハシゴして夕方帰宅したら流石に具合悪くなって寝た。

退院後

退院後は、早くても2、3日後からお仕事開始がオススメと言われたので、それが理想なのかも。

すぐ仕事始めてしまい10日ほどは、駅の階段を上るのがしんどかった。

次は(無いに越したことはないが)術後は少し休むと、治りが良いのか試そうと思うw

術後は、ひと月半ほど流血し続けた。外傷と違ってカサブタも出来ないから内臓の傷は治るのに時間がかかるらしい。

流血無くなってからの生理は、出血量激減、腹痛無し。何年ぶりかの鎮痛剤の無い生活に驚いた。もっと早く手術してておけばよかった〜。

病院

今回は、かかりつけのレディースクリニックからの紹介状を頂き、K里研究所病院へ。

同じ症例の手術を日常的に行なっていて、医師も看護士も慣れている様子だった事もあり決めた。

過去に他院でも何度か診察を受けたが、ファイバースコープでの手術を勧めておらず、腹を切らねばならない等、診断も治療法も色々だったので、様々な情報と条件を鑑みつつ、最終的には直感w

両親が入院や治療が必要になった時は、知人や友人、論文に当たって主治医を選んだが、今回は色々省略してしまったが結果オーライ。

※ちなみに細いファイバースコープを使用して外来で粘膜下子宮筋腫の日帰り手術が出来る病院もあるらしい。ラミナリアをなるべく使いたくない場合などに良いのかな?

http://kompas.hosp.keio.ac.jp/sp/contents/medical_info/presentation/201506.html

費用

わたしの場合、手術費用は約6万、事前の診察検査約2万。

月3千円の掛捨て共済保険の給付でまかなえた。

(給付申請の為の診断書代が約8千円、給付額9万円だった)

入院前に「限度額適用認定証」を社会保険事務所に申請しておき、病院に提出しておくと手術費用が高額になった場合も立て替えずに済む。

以上。

手術や入院は、状況によって個人差が大きいことだけれど、誰かの何かの参考になることがあれば良いな〜。

みんなのおなか、痛いの痛いの、飛んでいけ〜!