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「あたし、ママの宝物だからね！」
娘（3)が高い花壇によじ登り、グラグラ歩いているのを注意したら、
返ってきた言葉にハッとした。

〈受け取ることも贈り物〉
子どもは、褒められたことを、そのまま受け取る。
そのまま、素直に受取り、自分のものとする。
以前、娘に向かって「かわいいね～。ママの宝物だもんね～」と褒めたのを覚えていたのだ。
彼女の中に、自分が渡したホメが、受け取られていたことが嬉しかった。
大人は、いや、私は、ついつい
褒められると、それがお世辞であろうとなかろうと、
「いやいやいや～、そんなことないです」って言いがち。

〈ホメが作る自分〉
誰かを褒めることは、誰かへのプレゼントにもなるけれど、
ホメを受け取ることも、褒めてくれた人へのプレゼントであることを
静かに肚おちした。
褒められたら
「ありがとう」とにっこり受け取ろう。
あらためて、そう思った。
娘は、
「自分はママの宝物だから」注意してんでしょ！
と言いたかったらしく、
「こわれると、大変だからねぇ」と
少し偉そうに、ものの分かった風につぶやいて
高いところから降りて来てくれた。
ホメを受け取ることが、自分と誰かを大事にする自分を作ること、
もまた、
目の前の小さな人が、教えてくれた。