子どもに本を読ませるな
子どもには 本を読ませてはいけない。
子どもを本好きにする方法について訊ねられるとそう答える。
まだ、小さいうちは読んであげる。
大きくなっても、無理に読ませない。
〈途中でポイしろ〉
図書室で借りた本を翌週の返却日までに必ず読み終えろ、と指導する学校や先生があると聞いた。
買ってあげた本は、最後まで読まないと許さないお母さんもいる。
たしかに、子どもの本って結構お高いもんね。
わかる、わかるけどね、その気持ち。
でも、でもでも、でもね。
本との出会いは、人との出会いにも似ている。
その子どもと相性の合わない本、出会うのが「今」じゃない本、出会う必要がない本。
いろいろある。
そもそも、本の形をしているものは正しいもの、偉いもの、と無条件に思っている人も意外といるけど・・・。
立派な本の形をしていても、駄作だってある。世の中には、紙の無駄使いのような本だってあるのだ。
借りてみたけど、つまらなくってポイする、それも「今」自分に必要な物を取捨選択する練習。
〈出会い時〉
どんな名作だって、それを美味しく自分の栄養に出来る時期は子どもによってバラバラだ。
「この苦味が旨いんだ、飲めよ、うりゃうりゃ」と子どもに無理やりビールを飲ませたら、罪になるからわかりやすい。
「この本が面白いんだ、読めよ、うりゃうりゃ」と子どもに無理やり本を読ませても、罪には問われないもんね。
たぶん、同じくらい子どもにはダメージあるんじゃないかなぁ・・・・。
ということで、とりあえず、無理やり
子どもに本を読ませちゃダメ。ダメ絶対!
ということで・・・。
じゃあ、無理やりじゃなくて、どう読ませるのかは、また今度。