子どもに情報活用力をつける秘密道具あったよ 「情報学習支援ツール」by木村明憲


アクティブ・ラーニング? 何それ食べられんの?

とまでは言わずとも、何が始まるのやら…という話題が

ママたちとの会話にのぼるこの頃である。

「うちの自治体もタブレット配るらしいよー。どうしよー!」

というママには朗報。

アクティブ・ラーニングの基本である情報活用の実践力を養う
秘密道具が出た。

「情報学習支援ツール 実践カード&ハンドブック」である。
 

本書に、情報学習支援ツールは
「情報活用の実践力を可視化するツール」と説明がある。

ほんとに見えちゃうのである。

子どもが、自身で簡単に自分の行動を俯瞰し、位置づけることが出来る秀逸な作り。

伝わらね〜

我が家の下二人の子どもら。
自由課題や趣味で(笑)調べ学習をしているのを見ると
漫然と調べ、漫然と書き連ね、漫然とまとめていることが多い。

子らが嬉々として見せに来るメモが支離滅裂だと

「オープンエンディングっすね!」

と応えて

何故か「ネバーエンディングストーリー」のテーマを
歌い踊りながら(ファルコンと共に)去る母です。

この漫然と…
「なーんも考えずにてきとーに」調べる、
まとめるという作業。

漫然とやっていると本当に無駄だらけなんだよね。

子どもには
試行錯誤や無駄から生まれる創造性も大事だが、
漫然とやらない方が実は創造性豊かなアウトプットが出来ていることが多い。

今を位置づけ

本書の「パワーチェックカード」を使うと
何かを調べたりまとめる時、
子どもでも簡単に自分のやっていることを俯瞰し、位置づけることが出来る。

今、自分が情報を集めているのか?
情報を選んでいるのか?
情報をまとめているのか?
情報を伝えているのか?

本を開いてノートに写していても
自分が今何をしているのか?

子どもは意外と自覚していない。

自分が今何をしているのか
わからないので
目の前の選択肢にも気づいていない。

パワーチェックカードを使うと、
調べる、まとめる、伝える、それぞれの段階で
様々な選択肢があることが簡単に理解でき、行動に移せる。

例えば、情報を集める第一段階に
「情報を集める方法を選ぶ」という項目がある。

日頃、何かを調べる時にすぐ本やら図鑑に頼る息子(11)に
これを見せたら「なるほどね、アンケートっていう手もあったね」
と言って、翌日、同級生にアンケートを取ってきた。

テーマは、スターウォーズの何かについてだったが…。

何か行動を起こすとき、
「待てよ、他に方法はないかな?」と
考える習慣をつけるツールだと感じた。

現代のサバイバルツール

情報を集め、まとめ、伝える。

情報活用力は、子どもにとっても大人にとっても
人生の質を大きく左右する力の一つである。

かつて「学校図書館で育む情報リテラシー」という素晴らしく「使える」本が
あった。

現在は絶版で、情報活用の為のデバイス等も変化してきたから
「子どもの情報リテラシーを育てるために’使える’本は?」と訊かれたら本書を紹介している。

すぐに使えて、効果的なのが有り難い。

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