保育園児が家庭教師を雇ったはなし
年長になった末娘(6)。
保育園の友達も、皆それぞれ様々な習い事や塾に通い出した。
娘は、仲良しの子達がお受験塾に通いだしたのが羨ましい。
母が、お古のワークに熊の絵を描いて
「ほーれほれ、うちでも出来るよ、大ぐま会ですよ〜」
と言うと一瞥、「娘ちゃんは、お家じゃないとこでおべんきょしたいの!」
と訴え続ける。
あらゆるリソース不足でオーバーヒート中の母、
子どもにまで手が回らないぜっ…という大人の事情により
何処にも通わせてもらえぬまま日が過ぎて、夏。
「娘ちゃん、兄くんにポイント払って教えてもらう!」
洗濯物たたみや、掃除などをして貯めた家庭内通貨、ぴよポイントを使って、
兄(9)を家庭教師として雇いだした…。
〈transformation?〉
台所でコーヒー飲み飲み、様子をうかがっていると、
何やら授業を受けてノートを取ったりなどしている。
「えー、完全変態と不完全変態というのがあるんだけどね、、」
って…
いきなり昆虫の変態(transformation)の授業。
へぇー、足し算とか平仮名とかからじゃないのか、斬新だねぇ、
と思いながら洗濯物干して帰ってきたら
紙で胴体と羽を作り合体させて蛾を作るというワークが行われており、娘が手に自作の蛾を持ってひらひら見せに来た。
保育園で娘が蚕を飼育しているので、
そこに照準を合わせるという
実は実に考えられたテーマだったらしい。
「へ、変態なんてやってんの〜キャーキャー変態〜!」
と言ってハンガー抱えて通り過ぎた母。
呆れたように息子に「ちげーよ」と返されたが、
どっちが小学生男子かわからんな。
でも
自分の学びに初めて自腹を切って
教えてもらったのは「変態」。
いい話だな〜(笑)
大人になって忘れた頃に教えてやろ〜っと。
キャーキャーキャー変態!
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