わからんよ、子どもなんかさ…

「うっ、こわい…」
息子(7)が、寝る前に、急に半べそかきだした。
妹(4)が、寝しなに、宇宙がどーたらこーたら、と話したのを聞いて久々、宇宙やら死後の世界の分からない怖さを思い出したらしい。
宇宙の向こうはどうなってんのか、死んだらどこへ行くのか、生まれる前はどこにいたのか？
わからないことをスルーし慣れてしまった大人と違って、子どもは皆、色々なところに立ち止まる。子どもによって立ち止まる場所は違うけど。
保育園の時から、息子もよく宇宙やら死後の世界に広がる謎の前によく立ち止まっていた。最近なかったから、もうおさまったのかな？と思ってたのに。
「ず～っとママと一緒にいたいけど、ず～っと生きてるとず～っと一緒にはいられないかもしれないんでしょ、こわい…」
と半べそなのをなぐさめつつ、かわいいな、こんなこと言うのも今だけだよな～と背中をさすってた。
よしよし、よ～く記憶しといて、デカくなってヒゲ面で反抗し出したら、おもむろに回想してやろっ。うしし…。

〈宇宙〉
そしたら、息子が
「死んだら天国いくんでしょ？天国行っても忘れたくないことがある」
とかって言うから、
「そんなにママが好きなのね」
と思いながら背中をさすり、
にっこり

「何を忘れたくないの？」と尋ねた。
やっぱりね～昔っから、男の子はみんなママが好きっていうもんね～。
すると、奴は涙目で
でも、はっきりした口調で

「遠足で見た、
上野動物園のオオサンショウウオ」
と答えたんだ…。

子ども…この壮大なる宇宙、
あんたの方が謎すぎるぜ。
とりあえず、あたしゃ、なぐさめんの終了し、背中向けて寝ることにしたよ。
息子よ、強く生きろw
その胸に、オオサンショウウオを抱きながら。