下ネタ封じ込め作戦で玉砕の巻
男子持つ母同士「『クレヨンしんちゃん』見せないで育てたのに、なぜ息子がクレヨンしんちゃんみたいになっちゃうんだろう」
という話になることがよくある。
「クレヨンしんちゃん」の作者は男児をよく知ってたんだろうね。
いっく
朝っぱらから、
息子(9)が、無意味に「うん◯~」と叫ぶ。
すると娘二人が「本当にやめて!」「やだーーー!」と大騒ぎ。
大騒ぎされるのを面白がって、息子は「うん◯」を連発。
ただでさえ慌ただしい朝が、更に煩いことに。
角の生えた母が
「汚い言葉禁止!うん◯って言ったら、ごはん抜き!」
と言うと
「えーーーーー、ダメって言われたら余計に言いたくなったぁあぁぁぁぁぁぁあ。
うぉぁおおおおお、あぁぁぁぁぁぁぁあ、言いたいぃいいぃいーー!」
と余計うるさいことに。
大丈夫か、こいつ、っていうか本当に阿呆すぎる…と思いつつも、苦肉の策で咄嗟に
「どうしても言いたいなら、五七五とか韻踏むとかして、美しく言えっ!」
と命じた。
すると、さすがのアホ息子も口をつぐみ、
やっと戻った朝の静寂。
賢いなアタシ…
と思ったのもつかの間、
「出来た!」
息子、嬉々とした顔で
「うん◯くん 天の川にね 行ってくる 」
とうとう宇宙に飛び出した…。
ラッパっぱー
「確かに五七五だな・・・。
でも、私なら
天の川 うん◯のごとき 星あまた
にするな」
とウッカリ応えてしまったのが運のツキ。
「何気に やるね…」とウッカリ褒めたも運のツキ。
娘二人までもが参戦。
「何気に?
何気に はなげで 輪投げ したっ!YO!YO!YO!」
「埴輪の 兄は なにわの男っ! YO! YO!」
「うん◯と パンチが 着地したっ! YO! YO!」
収拾のつかないことに…。
や、やめれぇーーーー。
なんだ、このうるさ汚い三兄弟わぁあぁあーーーー!
……..
パタリ…。
かくして、封鎖作戦は失敗に終わった。
傷だらけの母は、次の戦いに備えるために
足を引きずりながら
戦場を後にするのであった…。
つづく w