学校でモノを盗まれちゃったら、どうするか
「コインとられたーー」
小5娘が、帰宅するなり訴える。
あらまぁ、おだやかじゃないねぇ。
夏休みの宿題に作った貯金箱。
お金を入れたら音が鳴る仕組みだから、
とお金の代わりにオモチャのコインを展示用に持参していた。
廊下に展示している間にコインだけなくなったという。
同級生の男の子達が、6年生がいじっていたとか、とったのを見たと騒いでいて、「俺たちが犯人探ししてやろう」と言ってくれているらしい。
「やーめなやめな、厄落としだよ、娘ちゃんにくっ付いていた嫌なことが起きる予定が、コインについてどっか行っちゃったんだよ、厄落として勝手に戻ってきたらいいけど、ほっときなー。犯人探しは、やめときなー」
と伝えた。
娘は「旅行の思い出のコインなのにー」とは言いながらも、厄落としといわれて、自分が犯人を探して、とっちめる必要ないことに、ちょっとホッとしたようだった。
もらっちゃう
昔はどうだったのか?
今、学校では、わざわざ「人の物をとってはいけない、盗みはいけない」と教わる事はないようだ。問題が起きた時は別らしいが。
入学する以前の、家庭のしつけの問題ということなのだろう。
悪気はないけれど、欲しい物をもらっちゃう、そのまま使っちゃうという子も少なくないのだ、とは先生方のお話。
思わず、家で子どもらに「人の物とったら泥棒」と再確認。親にとって当たり前の価値観が、子どもに当たり前に浸透しているとは限らない。年齢に応じて、繰り返し確認する必要があるのだろうね。
苦肉の策
何かをとられた時に、
「盗まれた」ということに拘り、心の平和と貴重な時間までも盗まれないようにするための苦肉の策。
とられたことで「厄落とし」したと考える。
使う必要がないに越したことない、苦肉の策。
何かをとりたい誘惑に駆られた時に、そこに「厄付いてくるかもよ」と思いがよぎり牽制が働くことも密かに期待された、苦肉の策。
起きたことをどう受け止めるか、の練習。
絶対正解、がないことも多い。
大人にとっても結構難しいよね。
そして、
とった相手が明らか、とられた物が大事過ぎて諦められない場合の対処法の試行錯誤は、また別の機会に…(笑)
いろいろありますな〜。
鍛えられるわ。