反抗期の子どもに反抗されずに愛を伝えるために歌を使ってみたら…。

子どもらが「うざい」「ムカつく」と言うたびに
「NGワード、NGワード!」と連呼している。
「うざい」と返されるだけだけど。

小学校高学年へ突入し、自我の芽生え始めた反抗的な男子女子と、
狭い家の中で顔をつき合わせていると
こちらこそ日々「うざい」し、「ムカつく」ことも多い。

かーちゃん、人間出来てないからねー。

うた

しかし、若者とまともにやり合っても疲れるお年頃なので、
反抗期の子どもと楽して付き合う方法を色々試している。

最近、お気に入りなのが、歌の力を借りることだ。

毎朝、「コウノドリ」の主題歌をかけている。
昨年、テレビドラマ化された「コウノドリ」。
産婦人科を舞台に、出産をとりまく様々な人間模様を描いた名作だ。

毎回ひとりでドラマを観ては号泣していた(笑)
漫画もドラマも「生まれてきてくれた奇跡」への感謝を思い出させてくれる。

でも、感動とか感謝も一晩寝たら忘れちゃうんだよね。
最近は、3歩歩くと冷蔵庫に何を取りに行ったか忘れる私。

だから、朝起きて顔洗う時に
感謝リマインダーとして
「コウノドリ」の主題歌をかけている。
この歌詞がまた、「生まれてきてくれた奇跡」への感謝にあふれた素晴らしい歌なのだ。

「んん~もう、この歌は、ママが想ってることそのまんまっ!そのまんまなんだよぉぉぉ。」
と言いながら、毎朝ガンガンかけながら歯を磨く。

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あなたがここにいて
抱きしめることができるなら
私もう他になんにもいらない
どんな時もそばにいたいよ
なによりも愛しいから~♪

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子どもの首にへその緒が巻き付いて危なかった時や
原因不明で入院した時に
私も実際に感じていたこと。

面と向かってしょっちゅうは言えないけれど、
歌ならiPhoneのボタン一つで流せるし、歌えるし、勝手に子どもの耳にも入っちゃう。

歯ブラシくわえた娘が横からブツブツと

「ふーん、まぁいい曲だね、
前にママが恋愛の歌としても聴けるように作詞してると言っていたけど、これは完全に母親の歌だよね。
 ’奇跡が起きて 喜びが生まれるの’ っていうのは、子どものことでしょ。
まぁ私は母親じゃないから、その気持ちはわかりませんけど…。」

ちゃんと聴いてんじゃ〜ん。しかも読解力あるぅ~。

「お前さんにわかってたまるかよぉぉ~。でも、そういう気持ちになるんだよぉ、いつかわかるよ、へっへー」

と返したら、娘は笑いながら首をすくめていた。

しってるのか

朝ごはん食べる息子の背後で

「あなたは、あなたのままで そのままでぇぇぇ~大丈夫 そばに いるよぉぉ~♪」

と熱唱していたら、

息子が
「そんなの知ってるよ。
でも、至近距離で歌われるのがうざい」
と一言。

へーー知ってるんだーー。
あなたは あなたのままで 大丈夫 って。
ママがそばにいるって、知ってるんだーー。

じゃ、うざくっても、まいっか。

というわけで、
作詞作曲の才能がなくとも
美声を持たなくても

歌の力を借りるだけで
反抗期の子どもらに
まっすぐ愛を伝えられる。

自分の好きな歌を流したり、歌っているだけで
既に周囲へのメッセージになっているわけだけれど。

ひとこと「これは、あなたへの私の気持ち」と言葉を添えるだけで、耳に入る子どもにとっては
「私に向けられた歌」になる。

いやあ、音楽って本当に素晴らしいですね。

夫からは「同じ歌を、ずっと流していて飽きた」と言われたけどね。母の心父知らず…。

あー、夫に向けた歌を探せばいいのね。
あんのか…?(笑)