子どもの担任に 良い先生が当たる確率を上げる方法
担任の先生を「当たり外れ」で語るのは大変に失礼だ。だが、担任によって学校生活の質が左右されるのは厳然たる事実で現実なのだ。
子どもにも親にも選択肢はなく、
くじと同じく、引いてみなければ分からないのだから、「当たり外れ」という言葉が新学期に飛び交うのも仕方のないことだと思う。同時に先生にとってもクラスや親の「当たり外れ」ってあるだろうけどね。
親は、今年の担任が良い先生でありますように、と祈る。
「当たり」を引きたいと願う。
一年間の子どもの幸福度を大きく左右するからだ。
私もそんな親のひとり。
信じる
「当たり」を引く確率を上げるにはどうしたらいいのだろう?
結論から言えば、
当たりを引く確率を上げる方法は、
「当たり」を引く、と信じる
「当たり」を引いた、と信じること
と考えている。
私自身は、幼稚園の時から大学に至るまで先生に恵まれ続けた。「当たり」を引き続けた自信がある。
その理由を考えたら、母親に行き着いた。
「みなちゃんは、いつも人に恵まれて良いわね〜」
「今度の先生は、本当に良い先生ね〜」
私は、親から先生の悪口や不安を聞いたことがない。ポジティブな声かけのシャワーしか浴びていなかった。
常に自分の先生は、良い先生に決まってると信じていた。
今思えば、黒板用の大きな物差しで殴る先生や、教壇にアンチョコ広げっぱなしでそれを丸写しするだけの先生もいたのだ。
でも、どの先生も私にとっては良い先生だったし、好きな先生だった。
どんな人間も向き合う相手の影響を受ける。敵意を持って向かってくる相手に愛を感じるのは難しいし、好意を持って向かってくる相手には好意を持ちやすい。
それは、先生だって同じだ。人間だもの。
多分、そういうことだったのだと思う。
知らせる
クラス替えや担任替えを控えた今、
「当たり」を引く確率を上げるために出来ることは、
「あなたにとって良い先生が担任になるに決まってる」と
子どもに知らせること。
担任が決まった瞬間に出来ることは、
「当たり」を引いたと子どもに知らせること。
女の先生なら
「女の先生で良かったわね〜低学年で女の先生、最高ー!」と。
男の先生でも
「男の先生でラッキー。ママはあなたには男の先生が合うと思ってたのよ」
新米先生なら
「若い先生は、良いよね〜エネルギー量が違うのよ、元気なあなたにぴったりだわ」
ベテラン先生なら
「やったね、ベテラン先生だからママも安心だわ〜」
とかね。
どんな先生でも、
子どもにとっての「当たり」ポイント
を探す。
この先生は「当たり」と決める。
私も子らが保育園児の頃からそうやってきた。
きれいごと
綺麗ごと、と言えば綺麗ごとだ。
でも、息子が校内で事件に巻き込まれ、年度途中に担任が降格、息子がクラス移転、という結果的に当たりを信じて裏切られる経験をした今でも結論は変わらない。
担任の先生の良いところを探して、子どもに伝える。
担任の良いところを見つける視点を子どもに手渡す。
これが、当たりを引く確率を上げる一番の方法だと信じている。
祈
そうは言っても…な現実もあるので、そのうち
【ベテラン先生たちに訊いた「自分の子の担任がハズレだった時どうしましたか?」の答え】
という記事をエントリーするつもりだ。
え?そっちを先に読ませろ?
いやいや、まずは
とにかく一緒に目の前の先生から
「当たり」ポイントを引き出そうよー。
みんなで「当たり」を引きに行こう。
そして、
どの学校も子どもたちの喜びにあふれた新学期でありますように、と祈ろう。