種をまくひと
photo credit: Eva the Weaver via photopin cc
「昨日見た、イカが、大きなイカが!早く書かないと、あぁ、イカのイメージが薄れるぅうう」
って言って、結局、先生は自分たちと一緒に、イカの絵描いていたんだよ。くくくっ。
と、娘(8)がとても可笑しそうに教えてくれた。
森本千絵さんのワークショップの帰り道。
その場で絵を描いてきたことよりも、
先生が、心の中にあるイメージに突き動かされて、筆をうごかしてる姿に、
ぐっときて、くくくっ、ときている様子だった。
可笑しそうな娘の横顔が、
何かちょっときらりとしてて、
こういうのが、たぶん
心にまかれる種、っていうやつ、なんだろうな、と思った。
娘を待つ間、わたしも
en°木の実展@ワタリウム美術館併設on Sundays
で大いに種蒔かれてしまっていたので、
すぐにわかった。
縁あるところ、自分の歩いたあとに
蒔かれた種がいつの間にか
芽ぶき、花咲き、出来た道をほんとの花道っていうのかもな、
と私の先をスキップして歩く娘の背中を見ながら思った。
そして、どこの父ちゃんも母ちゃんも、
必死で働き、生活するうちに、きらりとした種を蒔いてるのに
それぞれの仕事が、子どもらの目の前にないことで、
届いてないもの、ってのが結構あるような気がした。
そういう落穂を拾う、落穂ひろいプロジェクトっていうのもありかもね。