保育士は、お昼寝してない。先生は、教えるだけじゃない。バックヤードの働きを想像しよう。
巷では保育士不足のニュースが流れ続けている。
子どもに対する保育力、管理職との調整力、若手に対する教育力、全てに長けた素晴らしい保育士さんに子どもを担任してもらったことがある。
小学生と保育園児のママだった。
保育の仕事に関わりながら、自分の子どもに寂しい思いをさせていることを気にしていた。
自分の子の学校の保護者会で、
お母さん達が「保育園の先生は、良いわよね〜。お昼寝出来て〜」と盛り上がっていたから、自分の職業を言い出せなかったと話していた。
昼寝の時間、連絡帳書きに追われる先生や、昼寝しない子の世話で自分の昼食を食べそびれる先生を沢山知っているから、保育士がお昼寝していると思っている人がいることに驚いた。
でも、誰でも全ての人のバックヤードなんて知らないよね。
余裕なっしんぐ
自分が大変な時は、他人の大変さを慮ることが出来ないことも多い。
でも、時々は、
誰でもバックヤードの大変さがあることに想いをはせるのを忘れずにいたい。
知らなくても、知らないから、
見えないけど、見えないから、
大変なことがあるのかもしれないな、と。
新任の校長や教員を叱責することで、自らのアイデンティティーを保つ地域の長老がいることだってある。…かもしれないのだ。
教員が、教える仕事以外に理不尽な叱責を受ける仕事をしているなど、普通に保護者していたら知る由もない。
私も最近まで知らなかったけどね。
保育士は、お昼寝していないし、
教師は、教卓の前だけにいるわけではない。
子どもだって、のんきに遊んでいるだけじゃない
彼らなりに新しい事だらけの世界で大変だ。
自分の生活を回すのにいっぱいいっぱいな時も、
知らないけど、わかんないけど
他人もバックヤードでは大変なんだろうと想いやること。
心のリマインダーに入れておきたいな。
めぐるよめぐる
件の保育士さんは、下の子の入学を機に退職した。
保育士不足、特に力のある保育士の不足は深刻な状況。
多くの子どもにとっては、とても残念な結果だ。
知らない、わからない
誰かのバックヤードの大変さを思いやり、支えることが、まわりまわって
この世界を生きやすくするのかもしれない。
その逆も然り。
な〜んてことを、お昼寝しながら
考えた。
わからない、
わからないけど、
多分みんな大変なことがある。
子どもも大人も、あの子もあの人も…。