Wi-Fiの飛んでるところに透明人間を作らない

長い休みや連休。
Wi-Fiの飛んでいるコンビニの外壁に寄りかかり
長時間ゲームしている子を時折見かける。

コンビニの店員さんが、ゴミやパンのケースを置きに来る。
子どもの真横に無言でドスンとケースを積み上げていく。
いつもの事だから声をかけないのか、外国人の店員さんが増えたからなのか…。

まるで、子どもがそこにいるのが見えていないかのようだ。

通り過ぎる大人やお客さんも
子どもに目もくれず、当然声もかけない。

誰からも見えない透明人間のようだ。

私が、朝通った時も昼過ぎに通った時もいる。

行き交う大人たちには見えないかのように、

何時間も何時間も
壁に寄りかかってゲームする子ども。

透明人間になれる気楽さと引き換えに
透明人間として扱われ続けることで
自覚なきまま侵蝕されるものがあるように感じる。
特に子どもには。

見えてます

誰にも干渉されないのが楽でそこにいる子もいることは承知だ。

でも、長時間Wi-Fiを拾ってゲームしている子にはiPhone片手に

「ここのWi-Fi調子いいの〜?」
と尋ねることにしている。

「あ?」と怪訝そうな顔する子もいるけど

「あ?結構調子いいっすよ」と返してくる子もいる。

そこにいるあなたが見えているよ、見てる人いるよ、という

ささやかーな、ささやかーなメッセージだ。

おせっかいババァなのも承知だけれど

子どもを透明人間にしたくない。

所在なさげに
Wi-Fiの電波拾ってる子がいたら

携帯片手にひとこと声をかけてみるのどうかな。

「ここのWi-Fi、調子いいのかな?」って。