「君の名は。」観たら読も。一粒で二度美味しい答え合わせ本 「君の名は。another side」by 加納新太
小説版「君の名は。」を友達に借り休み時間に一気読みした娘(12)が帰宅するなり『「君の名は。」どうしても観たい、今日観に行きたい」』と興奮気味に訴えたのは封切り10日位後のことだった。
娘の頼み方が切羽詰まる感じだったのと、珍しく夫の帰宅が早く下の2人を置いて行けたので夕方からの上映に駆けつけて2人で観た。
現在大ヒットしている理由も、観たらわかる、という面白いよく出来た作品だった。
どんぴしゃな年頃
中学生のお嬢さんと共に観たという投稿をしている知人もちらほらいたけれど、
その年頃の子どもがもし一緒に行ってくれるなら、一緒に行くことをお勧めしたい。
映画を観た後の、娘の言葉にならぬ感想と上気した横顔を見ながら、
「あぁ、私の何倍も色んなものを受け取ったんだな」と感じた。
私は「民俗学的にあの場面は〜」「昔話にも同じ〜があって」とか、多分娘とは違うポイントで興奮して、物語の作りのうまさを語りまくりたい衝動を抑えるのが大変だったが(笑)
娘が余韻にひたる帰り道、
黙って歩いた。
応え
そんな付き添いで観た私のような大人にも
心のアンテナどんぴしゃ世代にも
膝打つanothersideからの答え合わせ本。
観たあと感じた想いに応える応え合わせ本。
娘にあげようと思いながら届いてすぐ
私が先に読んじゃった(笑)。
お父さんは、最後なんで決断できたのかな?と
映画を観た後、うっすらと感じていた疑問にも美しい物語で答えてくれた。
伏線回収味わいヲタクにも
大変美味しい一品。