大人はICTを教えられない、教えられるのはもっと大事なことだけ。
新しい家電を買ったら
取り扱い説明書を読まずに
子ども達にいじらせておく。
しばらくして
子どもに訊ねれば
複雑な機能もわかったりする。
子どもは
試行錯誤を繰り返すことを
遊べる。
文字列
今は中学生の長女が
小学3年の時の担任は
パソコンルームで自由にPCを
使わせてくれる先生だった。
娘は、色々なソフトや機能を
見つけては、嬉々として作品を持ち帰っていた。
ある時、娘がPCをいじっていたら
「パスワードを入れて下さい」
という画面が出たから「??」と思いながら
適当な数字を入れた後、目に入った
目の前の黒板に書かれた番号を入れてみた。
ドンピシャで
開いた画面には
校長先生の
書きかけの学校便りの原稿があったという。
その瞬間、子どもながら
「あ!これはダメなとこ入っちゃった!」
とわかったらしい。
慌てて消して、帰宅してから
私に相談したので、先生に伝えた。
今はもう黒板の文字は無いと思う。
多分、、。
穴
今、子どもらが学校で使っているタブレット。
配布から3ヶ月弱。
どんどんフィルタリングが厳しくなり
今はYahoo!kidsでしか検索出来なくなった。
色々あって、対応が大変なことがうかがわれ、
現場の先生や支援員さんには頭が下がる。
「ウィキペディアも使えなくなったんだよ~」
と嘆く息子は
「でも、元々お気に入りに入れていた人だけは
フィルタリング掛かってからも
色々見に行けるんだよ。
あ〜あ、入れときゃ良かったな~」
と言う。
「ん?」
子ども達は、穴を見つけるのも大好きだ。
ゲームだもの。
彼らのもの
大人が仕事として
様々なデバイスを頭を使って触るのと
デジタルネイティブな子どもらが
感覚的に遊びとして触るのは
次元が違うのかもしれない。
大人が
ICTを教えられると思うところに
穴がある。
ICTは、実は最初から彼ら子どものものだ。
でも
大人は、ICTを使ってもっと大事なことを
教えることが出来る。
ICTは互いの知恵と感性を
シェアし合いながら使い、
大人は
昔から変わらず伝えるべき大事な事を
淡々と伝えていけば良いのではないか
自信を持って。
教えられないことに拘泥すると
一番手渡さねばならぬものを
渡しそびれてしまうから。