母さんは、また家出
思春期、反抗期娘や息子と
バトり過ぎてヒートアップしそうになると
家出する。
といっても行くあてもない。
結局、家の周りを散歩して
駅前のパン屋で翌朝のパン買って帰る。
家出
今日も息子とバトルを繰り広げ
いつにも増して手強いので
「ママ、家出してくるから」
と上着をはおると
本日はバトル相手じゃない長女が
「あ、じゃあ、シャーペンの芯買って来て!HB!」
末っ子が
「何分くらいで帰ってくんの?ゲームしてていい?」
と、家出少女ならぬ家出母の背に
声をかける。
散歩
んあ?家出だっつーのに
「あ、じゃあ、シャーペンの芯」
じゃないっつーの。パシリかっ。
ふん!と思いながら家の周りを
ウォーキングしながら
昔、
某児童文学作家に
『母親は家出なんか絶対しちゃダメ。
子供には親の家出なんてものすごい恐怖なんだから」
と言われたのを思い出す。
少し後ろめたく思って
シャーペンの芯買って帰ると
3きょうだいは、楽しげに遊んでいて
「あ、おかえり〜」と
何事もなかったかのようだ。
『フランシスの家出』で
フランシスが食堂のテーブルの下に
家出していたけれど
自分もあんまり変わらんな。