良いところに注目する癖が自分を伸ばす
学生時代
絵本業界を牽引してきた
編集者の先生の講義を受けた。
毎回、刺激的で楽しかった。
だが、18才の血気盛んな
青い私には
ひとつ不満があった。
毎回、
素晴らしい作品の
素晴らしいところしか
紹介しない!
ダメな作品や
ダメなところも
知りたい!
「何故、ダメな作品を取り上げないんですか?」
と訊ねた私に
先生は
「良い作品を見るだけで
手一杯でしょ。
良い作品を見てる方が
楽しいじゃあありませんか。」
と仰った。
青い私は
自らを「商人」だという先生を
「ふーん、やっぱり商人だから
言いにくいこと言えないんだー。
大人って、ちょっと汚いなー」
と思っていた。
よきものよきもの
月日が経ち
自分が「商人」の世界に片足を突っ込み
他社の経営方針やらサービスを見始めたら
良い会社と良いところを見るだけで
手一杯になった。
飲食コンサルタントの知人は
「伸びる経営者は
他店を見に行って悪口言わないよ。
工夫してるとこ、次々チェックするので
手一杯だしね。」
と言う。
スポーツや勉強が出来る子どもたちを
見ていると
皆、自分より出来る子を
よく観察している。
優れた教育者を見ると
子どもらに
その差分を気付かせ
その差を縮める具体的な方法を考えさせる
声がけをしている。
人も組織も
伸びるために見るべきところは
同じなのかもしれないね。
資質や資力を言い訳にせず
良いところ凝視「癖」付けんとな〜。