恩返しは終わっている
オリンピック選手のインタビューに
支えてくれた人に恩返ししたい、という
台詞があふれている。
周囲の支えで生き延びてきた
自分などは事あるごとに
恩返ししたい、と思うから
その気持ちも分かる気はする。
けれど、彼らの
オリンピックで戦う姿は神々しく
既に多くの恩を返したのではないか
と感じた。
恩返ししなければ、
という考え自体
実は文化的な刷り込みなのかもしれない。
日本昔話「鶴の恩返し」で
命を助けられた鶴は
自らの羽を抜いて機を織り
恩返しした。
「子どもは3歳までに
(その可愛さで)親孝行を済ませている」
というように
「女房に来てくれただけで
恩返しを済ませている」
って旦那が言ってたら鶴女房も
姿見られて帰らずに済んだかもね
などと下らぬ妄想が、浮かぶ。
若い頃からお世話になった
恩師や先輩に
「恩返しはいらない
後輩に恩送れ」
と言われてきたからだろうか。
オリンピック選手のみなさんは
熱戦を繰り広げることで
恩返し終わってる。
反抗期のみなさんは
母と舌戦を繰り広げることで
恩返し終わってる。
あとは
恩送りして下さい。
私は寝ます。
、、って
以上、なかなか閉会しない
思春期反抗期オリンピック会場から
中継でお届けしました。