健やかであること
子どもが心身ともに健やかであること。
これが一番大事、という価値観は保育や児童文化.文学の世界の仲間や恩師達の中では当たり前のことだった。
けれど、実際に子どもを育て始めてから、心身の健やかさに重きを置く家庭が実は少ないという現実に気付いた。
心身の健やかさを疎かにしたいと思う人はいない。
しかし、かなり強く意識しない限り、子どもの健全さを維持していられない仕組みや環境に取り込まれてしまう。
体調不良でも薬漬けにして勉強させたり、ネットやゲーム漬けにしたり、逆にネットやゲームを極端に禁止して隠れた問題行動を引き起こしたり。
夜中まで起きている子どもも多い。
全て親が子のために良かれと思っている愛ゆえの行動だし、家庭の価値観はそれぞれなので学校も踏み込めない。
地域差はあるだろうが、心身の健全さを守るということの難しさが年々増しているのを肌で感じる。
学校の先生達の大変さも同じように増しているのだろう。
のんきに健やかであることが
子どもにとって贅沢品になっている。
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