検索君を卒業します。
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「ママ、地獄が本当にあるか、検索して」
人が死んだらどうなるか、考えたら怖くなったという息子(6)に頼まれた。
私は、なんでもすぐ調べたがり。
iphoneが手元にあるようになって、調べちゃう癖は加速。
「あのー、ハーフで…昔アイドルみたいに人気あって、今は渋いおじさんでドラマ出てる人って誰だっけ?}
と誰かに尋ねられたりしたら、もう気になって…
色々なワード入れて必死に検索して、
「あー、わかった!草刈正雄だ!…あーすっきり…」
どうでもいいことなのに…。
<辞書がわり>
で、そんな私を利用する輩が続出。
夫も、子どもも何か調べたいと
「明日って、晴れなのかな~?」
に始まり、
「あの会社って、元々何だっけ?」
「この辺に、何かおいしい店ないのかね?」
「この花の名前なに~?」
「マグロってどの位の速さで泳ぐんだっけ?」
「「ハリー・ポッター」って何巻まで出てるんだっけ?」
・・・・・・などなど
その度に、iphone片手に検索してご回答。
Siriが出てきたとき、私の妹かと思いました…。
〈検索君〉
しまいには、近所の書店にある在庫検索機「検索君」と同じく
子どもにまで「検索くん」と呼ばれるはめに。
でも、
子どもの投げてくる質問にはどんどん答えられなくなっているんだよね。
地獄も、天国も、たぶんまだ見たことないし、
人が死んだらどうなるのか、私にもわからない。
iphoneでも図鑑でも調べられないことの方が多いことを
そろそろ
ちゃんと伝えよう。
「なんで、わかんないの~!教えてよ~」
という子どもの声をききながら、
調べることの意味は、調べられないことが沢山あることを知ること。
そして、どうしても知りたいことの為に、歩き出すきっかけとすること。
ではないかと、感じている。
だから、
わたし、検索君を卒業します。
「自分で調べてみろよ!」